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鬱と診断されたなら|病気と真摯に向き合おう

精神症状と身体症状の関連

悩む人

高い治療効果を得るために

鬱は心の風邪と称されるように、頭の中や心の中が健康ではない状態になり、日常生活に支障が出てしまうこともあります。カウンセリングや薬を適切に使うことで治すことのできる病気ですが、そのためには正しい診断を受ける必要があります。鬱病の診断は主に精神科や心療内科を掲げる病院で行なわれています。まずは問診で、鬱病の疑いがあるかどうかやその程度を見極めてもらうことからスタートしていきます。そもそも鬱の主な症状として、不安やイライラ、無気力感や思考力の低下といった精神面だけでなく、吐き気や頭痛、腹痛、疲労感や不眠など身体面での不調も現れることがあります。これらの身体的不調が悩みやストレスと関連があるかどうか、鬱病と言えるかどうかを見極めるのが重要となります。病院によっては、強い悩みやストレスを抱えているだけで鬱と診断するところもあります。確かに患者自身にとってはその悩みやストレスの存在が苦痛であり、取り除きたいと考えているはずです。そういった場合はカウンセリングを活用して悩みや不安を打ち明け、話を聞いてもらうこと自体で楽になることがあります。またカウンセラーに具体的なアドバイスをもらい、それを日常生活で実践して悩みをほぐしていくこともあります。一方で、WHOや米国精神医学会の診断基準をもとに、どれくらい当てはまるかどうかをある程度機械的に見ていく方法もあります。この方法は、鬱自体の対処法や治療法をチャート化しやすいため、治療効果の有無を把握しやすいメリットがあります。また、今取り組んでいる治療内容や次のステップも明確にしやすく、患者がよく理解しながら前に進めるという点もメリットです。中にはもっと分かりやすいチェックシートを採用している病院もあり、いくつ以上当てはまれば鬱と診断するというように使っていきます。今は本やインターネットでも自己チェックシートのようなものが出回り、簡単に鬱病診断のようなことをすることができます。ですが、基準や専門知識が曖昧なものを利用してしまうと、しっかりとした判断を下せなくなってしまいます。中には精神的な症状があまり出ず、身体的不調ばかりが前面に出るものもあります。これだけだと単なる体調不良と考えて市販の風邪薬や胃腸薬、栄養ドリンクなどで何とかしようとする可能性もあり、核となっている精神的なストレスに対処できていないためなかなか良くなりません。これらのことから、自己診断はあまりお勧めできません。病院で鬱病と診断を行なってもらうことで治療方針が立てやすくなります。精神科や心療内科では、今ある身体的な症状が精神的な負荷を助長しないよう、対症療法として薬を使う場合もあります。神経の異常な働きなどで起こる不調は市販の薬ではなかなか効果が期待できないため、処方薬に頼ることが大切です。また向精神薬や睡眠薬は量と飲み合わせが重要です。適切に使えば身体的なストレスを大きく軽減することができますが、弱すぎたり強すぎたりするとかえってダメージを与えかねません。病院によっても症例数や医師の経験によって治療効果に差がありますので、診察を受ける際にきちんと問診をとってもらえるか、精神症状と身体症状の関連を考えてくれているか、具体的な基準を採用して診断しているかを患者側が見極めることも大切です。